「41 FORGE」の ものづくり

鍛鉄の職人は、昔ながらの言葉でいえば「鍛冶屋鍛冶屋かじや」です。
鍛冶屋は、欧米では「Blacksmith(ブラックスミス)」と呼ばれます。これは「Black」が鉄、「Smith」が職人 という意味です。
工房名「41 FORGE(シンイチ・フォージ)」の「FORGE」は、The Blacksmith’s Workshop、つまり「鍛冶屋の仕事場、鍛冶屋」を指します。

41Forgeのものづくり

オリジナル製品

Unique and Original Handcraft of 41 FORGE

鉄を火に入れて叩いていくと、ハンマートーン(叩いた跡)の重なりによって表情が生まれます。鉄の強さや自由さを生かしながら、ひとつひとつ丁寧に手作業で進めることで、ほかに同じものがない、オリジナル製品を作り出します。

41Forgeのものづくり

「鍛鉄らしさ」を引き出す

Bringing out the “wrought iron character”

鍛鉄では、熱した鉄を叩いたり、延ばしたり、曲げたりしながら形をつくっていきますが、「41 FORGE」では、こうしてできた部材の組み立て方にもこだわっています。 鉄を割いた後、通してかしめたり、リベット(鋲)で止めたりバンドで巻くなど、伝統的な技術を用いて、無垢の鉄を活かす鍛鉄を心がけています。

時間をかけて「よいもの」をつくっていた鉄の職人の精神を引き継ぎ、現代における「人の手によるものづくり」を追求します。

職人のものづくり

41Forgeのものづくり

「使う人」「作り手」

The “user” and the “creator” work together

お客様との対話を大切にし、ご要望に沿ったオリジナルデザインをご提案いたします。建築の場面においては、建物や土地の形状に合わせて採寸を行い、ぴったりと美しく収めることが可能です。時間とご予算に合わせて、最大限の挑戦をしていきます。

41Forgeのものづくり

よりよい製品のために
「道具づくり」

Tool making “for good products”

ものづくりには、たくさんの道具が必要です。鍛鉄(ロートアイアン)という分野でも、それは同じ。鉄を叩くためのアンビル(金床)、ハンマー(金槌)、鉄をつかむためのトング(やっとこ) 鉄をはさむためのバイス(万力)、鉄を切ったり裂いたり、文様をつけたりするためのチゼル(タガネ)など、制作工程で多くの道具を使います。ハンマーやトングなどは、形が同じでも材料の大きさや太さに合わせて、さまざまな種類が必要です。

ヨーロッパの工房では、大きな作品には大きなハンマーを、作品の細部を仕上げるときには極小のハンマーを、というように、ハンマーだけでも数十種類の形やサイズがそろっています。もちろん、そのほかの道具も多種多様。世代を越えて受け継がれた年季ものや新たに自分で作った道具類が、工房の床や壁、棚に所狭しと並んでいるのです。

日本では鍛鉄の歴史が浅く、この仕事に特化した道具の専門店はありません。刃物鍛冶などの日本古来の鍛治道具を流用するか、欧米より輸入するか、自分でつくるしかありません。

そこで41FORGEでは、ハンマーやトング、チゼルといった道具を自作しています。まだまだ数は少ないですが、これら道具づくりの工程には、鍛鉄の基本的な技術である「叩く・伸ばす・曲げる・裂く・かしめる」作業が詰まっています。また、鉄の「焼き入れ」や「焼きなまし」といった知や経験も積み重ねることができます。日本でも世代を越えて鍛鉄の文化が根づき、育つことを願い、制作する作品に合わせて、道具から作っていこうと考えています。

41Forgeのものづくり

ずっとされるものを

Cherished for a long time

簡易で機械的で便利なものがあふれるなかで、愛着を持ってずっと大切に使っていただける鉄製品を目指しています。

以前立ち寄ったドイツの工房では、教会のフェンスの修復をしていました。手直しをしながら長く使えることが、鉄製品の本来の姿です。

機能性だけでなく、鉄の「強さ」と「風合い」と「美」を味わいながら、長くお使いいただけることを願っています。