鍛鉄とは

鍛鉄とは

たん-てつ【鍛鉄】
Wrought Iron(ロートアイアン)
ー Wrought (鍛造)/ Iron(鉄)

手仕事から生まれる
温かさ美しさ

Beauty is Born out of Fire

鉄は古くから人々の暮らしに欠かすことのできない金属です。
固く強く、用途に合わせて自在に加工できる、すぐれた特性を持っています。

鍛鉄の技法

鍛鉄は、無垢の鉄を炉に入れて熱し、やわらかくなったところをハンマーで叩き、延ばし、曲げる工程を繰り返すことで、形をつくっていく技法です。
ヨーロッパを中心に建築、工芸、彫刻の分野で発展しました。欧州では、門扉やフェンス、看板、手すりなど、街中のいたるところで鍛鉄の作品を目にすることができます。

世界ひとつだけ、
唯一無二であること

The product created is one-of-a-kind

同じく鉄を使う技法に「鋳鉄 鋳鉄 ちゅうてつ」がありますが、そちらは溶かした鉄を鋳型に流し込んで製品をつくるため、鍋などの日用品や工業製品のパーツなど、同じものを大量生産するのに適しています。

しかし「鍛鉄」は、無垢の鉄棒や鉄板から、ひとつひとつ手作業で製品を生み出します。

火を操る仕事

鉄は熱していくと、黒、赤、オレンジ、黄の順に色が変化し、高温になって溶ける寸前には白くなります。
鍛鉄では、この色を見ながら作業内容に合わせて工程を繰り返していきます。
つまり、鍛鉄は「火を操る仕事」でもあるのです。
こうして生まれた製品は、世界にひとつだけ、唯一無二であることが特徴です。

鍛冶屋仕事場
鍛冶屋

Blacksmith

鍛鉄の職人は、昔ながらの言葉でいえば「鍛冶屋鍛冶屋かじや」です。鍛冶屋は、欧米では「Blacksmith(ブラックスミス)」と呼ばれます。これは「Black」が鉄、「Smith」が職人 という意味です。
ちなみに、金細工職人はGoldsmith、銀細工職人はSilversmithというように、素材の色で呼び名が変わります。

工房名「41 FORGE(シンイチ・フォージ)」の「FORGE」は、The Blacksmith’s Workshop、つまり「鍛冶屋の仕事場、鍛冶屋」を指します。